道場主メッセージ

存在意義

 あなたという現象(1)は、何のために存在すると思いますか? それは、暖かい家庭を築くためかもしれない。何かを守るためかもしれない。大事業を成すためかもしれない。あるいは、ただ、あなたが存在するだけで、周りのだれかが心安らかになる為かもしれない。いずれにせよ、あなたというかけがえの無い存在は、存在することに意味を持っています。
 もちろん、会社も同じことで、全ての会社組織は、社会の中で意味のある存在でなければならないと思います。
 それでは、DoEvery という会社は何のために存在するのでしょう?
 DoEvery は、DoEvery に関わる全ての人や組織が、思い描いている理想を実現するために存在します。それは、1000年後であっても変わらない概念です。

クライアントにとってDoEvery とは?

クライアントにとってDoEvery は、問題を解決するソリューションパートナーであり、問題を共有する仲間として存在します。
DoEvery はツールやソフトウェアを提供することを前提としません。問題を解決するために必要であれば、開発提供することはありますが、それは必須ではありません。あくまで、問題を共有する立場で、一緒に考えます。
また、我社は、技術エンジェルという新しい考え方を提唱し、(おそらくは日本で唯一)実践している企業です。特にスタートアップに近いベンチャーに対して事業を成立させるための技術的支援を行っています。

社員にとってDoEvery とは?

社員にとってDoEvery は、自分自身を成長させるための道場として存在します。
仕事を通して、自らを成長させ、社員一人一人が思い描いている未来に向かって進んでいくための橋渡しとして会社を利用していただきたいと考えています。
また、DoEvery では、退職金制度を設けています。例えば、5年間で1000万円の退職金をもってDoEvery を卒業し、自分の夢の実現を目指すスタッフを支援するというのがDoEvery が思い描いているイメージです。

  1. 宮沢賢治:「春と修羅」 私という現象は・・・

価値観 (DoEvery が大切にするもの)

1.夢、理想

DoEvery は、DoEvery に関わる人や企業の夢や理想を最も大切にします。

2.人

DoEvery は、DoEvery に関わる人を大切にします。
DoEvery で働いてくれるスタッフには、なるべく多く成長の機会を与えます。
DoEvery に関わる人が気分良く仕事ができるように、明るく元気な挨拶をします。また、逆にDoEvery で働くスタッフは、誰に対しても尊大な態度をとりません。
DoEvery で働くスタッフは、素直さと謙虚さをもたなければなりません。素直さというのは従順とは違います。例えば、プロジェクトリーダーに対しても疑問があれば、それを隠さず表現しなければなりません。また、スタッフは常に謙虚な姿勢でなければなりません。完璧な人間はいないし、自分自身も常にミスをする可能性があることを念頭においてください。

3.プロフェッショナル魂

DoEvery は、プロフェッショナル・ファームであり、全てのスタッフは何かの分野で卓越した能力をもつことを期待されています。
例えば、ある業務に対して自分がプロになるつもりがないのであれば、それは基本的に外部のプロに委託します。
プロ意識よりも、人に対する価値が上位であることに注意してください。自らのプロ意識を元に、他者を非難したりすることはDoEvery では許されません。

4.自然

DoEvery は、自然を大切にします。
その観点から、DoEvery では、排出ゴミの削減、省電力に努めています。
DoEvery では、「プリントアウトする」は「ゴミを作る」と同義語であり、必要最小限のプリントアウトに努めています。

以上の中で、利益に言及していないことに注意してください。
利益は、人間の体に例えれば、血液にあたるものだと思います。もちろん、人間の体にとって血液は必要でしょう。しかし、血液を増やすために私たちが存在するわけではないはずです。DoEvery では、利益は会社が存続するに十分であればよいと考えます。それよりも多くの夢を達成することが、DoEvery にとっては重要だと考えています。
一方で、DoEvery はなるべく多くの仲間を増やすことをVISIONとして掲げます。多くの仲間を増やし、その結果、なるべく多くの夢を実現することがDoEvery の使命だと考えます。

社内ルール

社長の給料は社員が決める!?

社内は全てのスタッフ(もちろん、社長も役員も含めて)は全て対等の関係にあります。ですので、基本的に社内では役職をつけて人を呼ぶことを禁止しています。
さらには、給与の査定方法についても対等です。簡単にいえば、社長の給料は社員が決めることをルールとして盛り込んでいます。

あきらめている奴は、その仕事から外せ

難しい仕事に取り組む時、挫けそうになる時もあるでしょうし、その気持ちもよくわかります。しかし、本当に挫けてしまったとき、あきらめてしまったときは、そのプロジェクトは成功しなくなります。ですので、DoEvery では、一時的に挫けそうになっているのではなくて「絶対無理だと思う」と考えているスタッフは、その仕事からは外れてもらうことにしています。

退社時には、今日一日を振り返る

DoEvery では、一日一日の積み重ねが人格を作ると信じています。そこで、全てのスタッフには帰り際、30秒でもいいから、今日一日を振り返ることを推奨しています。今日一日を将来の自分のために有意義に過ごせたか?それを習慣付けることを目標にしています。

自己資本比率80%ルール

DoEvery では、将来どのようなことがあっても、自己資本比率を80%を割りません。つまり、銀行借り入れ、キャピタルからの増資は全資本の20%までにとどめます。
これを規定する理由は、次のように考えるからです。DoEvery に投資する株主は株価の上昇、すなわち、業績の向上を期待するわけですが、DoEvery は前述したように、利益を上げるための組織ではありません。その考え方をぶらさないようにするためにも、他人資本の受入れに上限を設けます。結果、弊社はIPOを目指さない企業ということになります。
逆に20%の他人資本を謹んで受け入れる余地を残したのは、独善的にならないように自ら律する部分を作るためです。DoEvery の考え方はおそらく理想に偏りすぎているでしょう。なので、現実的な意見も、それを忘れることなく、正面から受け止めたいと考えます。それが、他人資本を受け入れるという考え方に現しています。

スタッフへの約束

・互いに切磋琢磨しあう最高の「修行の場」を提供。(笑)
・スタッフの持っている能力を最大限に発揮する機会を提供する
DoEvery を巣立つときには、退職金も含めて最大限サポート

スタッフの義務

・スタッフになって1年以内に、自分が5年後10年後に達成したい夢・理想を明確にし、公言しなければならない。
・スタッフは常に自分の専門分野と自らの人格を成長させなければならない。

以上の概念を総称したものを、私たちはCREDOと呼ぶことにします。私たちはCREDOを実践することに意識を払い、単に形骸化したお題目にならないように努めます。